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【英語エッセー】説得力のある英文を書くコツと実例

こんにちは。Yadockです。今回は、説得力のある英語エッセーを書くコツと実例を紹介します。

説得力のあるエッセーとは、自分の意見や立場を読者に伝えて、納得させることを目的としたエッセーです。英語の試験やビジネスなどで求められるライティングスキルの一つです。しかし、自分の考えを論理的に展開することは、日本人にとっては難しいことかもしれません。

そこで今回は、説得力のある英語エッセーを書くために必要な5つのポイントと、それぞれに対応する実例をお伝えします。基本的な文法力や語彙力がある皆さんには技術的に難しいことはありません。ぜひ、これらのポイントを取り入れて英語エッセーのレベルを更にアップさせましょう!

1. エッセーの構成を理解する

説得力のある英語エッセーは、基本的に「導入」「本論」「結論」の3つのパートで構成されます。それぞれのパートには以下のような役割があります。

導入:エッセーのトピックや背景を紹介し、自分の主張(thesis statement)を明確に述べる。
本論:自分の主張をサポートするために、理由や根拠、具体例などを提示し、議論する。
結論:ここまでの内容を要約し、自分の主張を再度強調し、読者に印象付ける。
この構成ルールに沿って書くことで、「書き方がわからず手が止まってしまう」という悩みを解消できます。また、自分の意見を論理的に展開できるようになり、読み手に伝わりやすいというメリットがあります。

2. 主張(thesis statement)を明確にする

主張(thesis statement)とは、エッセー全体における自分の意見や立場を一文で表したものです。導入部分の最後に置くことが一般的です。主張はエッセーの核心であり、読者に対して何を伝えたいかを明確に示す必要があります。

主張を明確にするためには、「賛成か反対か」「AとBどちらが重要か」といった問いに対する自分の答えを簡潔に述べることが大切です。また、主張を裏付けるために、本論で取り上げる理由や根拠の数を示すことも効果的です。

例) I think work-life balance should be every company’s priority for two reasons. (私はワークライフバランスはすべての会社にとって優先事項であるべきだと考えます。その理由は2つあります。)

People should work fewer hours and enjoy their lives because of three benefits. (人々は働く時間を減らし、人生を楽しむべきです。そのメリットは3つあります。)

3. トピックセンテンス(topic sentence)を使う

トピックセンテンス(topic sentence)とは、本論の各パラグラフの最初に置く文のことです。日本語の文章で言うところの「見出し」のように、「パラグラフで何を言いたいか」をわかりやすく示す役目があります。

トピックセンテンスを使うことで、自分の主張をサポートする理由や根拠を整理できます。また、読者に対してパラグラフの内容を予告することで、読みやすさや理解しやすさを向上させることができます。

トピックセンテンスを書くときは、以下の点に注意しましょう。

主張(thesis statement)と関連性があること
パラグラフの内容を要約すること
一般的な話ではなく具体的な話にすること
例) Firstly, working long hours is not necessarily an indicator of good performance. (第一に、長時間労働は必ずしも良いパフォーマンスの指標であるとは限りません。)

Secondly, work-life balance can improve workers’ overall well-being. (第二に、ワークライフバランスは労働者の総合的な健康状態を向上させることができます。)

4. 理由や根拠、具体例を提示する

トピックセンテンスに続いて、自分の主張をサポートするために、理由や根拠、具体例などを提示します。これらはエッセーの説得力や信頼性を高めるために必要な要素です。

理由や根拠は、「なぜそう思うのか」「どんな証拠があるのか」を示すものです。自分の考えや感想だけではなく、客観的な事実やデータ、専門家の意見などを引用することが望ましいです。

具体例は、「どんな場合にそうなるのか」「どんな影響があるのか」を示すものです。実際に起きた出来事や経験、統計や調査結果などを用いて、読者にイメージしやすくすることが大切です。

例) Firstly, working long hours is not necessarily an indicator of good performance. According to a study by Stanford University, productivity per hour declines sharply when the workweek exceeds 50 hours, and productivity drops off so much after 55 hours that there’s no point in working anymore. (第一に、長時間労働は必ずしも良いパフォーマンスの指標であるとは限りません。スタンフォード大学の研究によると、週50時間を超えると1時間あたりの生産性が急激に低下し、55時間以上になると、もはや働く意味がないということです。)

Secondly, work-life balance can improve workers’ overall well-being. A survey by the Japan Institute for Labour Policy and Training found that workers who have a good balance between work and life report higher levels of satisfaction, happiness, and health. They also have lower levels of stress, anxiety, and depression. (第二に、ワークライフバランスは労働者の総合的な健康状態を向上させることができます。労働政策研究・研修機構の調査によると、仕事と生活のバランスが良いと感じる労働者は、満足度、幸福感、健康度が高いと回答しています。また、ストレス、不安、うつのレベルが低いとも回答しています。)

5. 議論(discussion)を加える

理由や根拠、具体例を提示した後に、議論(discussion)を加えることで、エッセーの深みや説得力を増すことができます。議論とは、「自分の主張や理由がどういう意味を持つのか」「読者にどういう影響を与えるのか」を分析することです。

議論を書くときは、以下の点に注意しましょう。

自分の主張や理由に対する反対意見や異なる視点を考慮すること
自分の主張や理由が優れていることや正しいことを再度強調すること
自分の主張や理由が持つ社会的・倫理的・個人的な価値や重要性を示すこと
例) Firstly, working long hours is not necessarily an indicator of good performance. Some people may argue that working long hours is a sign of dedication and loyalty to the company. However, this is not always the case. Working long hours can also mean that workers are inefficient, unorganized, or overburdened. Rather than focusing on the quantity of work, workers should focus on the quality of work. By working smarter, not harder, workers can achieve better results in less time. (第一に、長時間労働は必ずしも良いパフォーマンスの指標であるとは限りません。長時間労働は会社への献身や忠誠の証だと主張する人もいます。しかし、これは必ずしも正しいとは言えません。長時間労働は、労働者が非効率的であったり、組織的でなかったり、過重労働であったりすることも意味します。労働者は仕事の量ではなく質に注目すべきです。より賢く効率的に働くことで、より少ない時間でより良い成果を得ることができます。)

Secondly, work-life balance can improve workers’ overall well-being. Some people may think that work-life balance is a luxury that only privileged people can afford. However, this is not true. Work-life balance is a necessity for everyone, regardless of their income or status. Work-life balance can help workers to reduce stress, improve health, enhance creativity, and enjoy life more. By having a balanced lifestyle, workers can also perform better at work and contribute more to society. (第二に、ワークライフバランスは労働者の総合的な健康状態を向上させることができます。ワークライフバランスは特権的な人々だけが手に入れられる贅沢なものだと考える人もいます。しかし、これは正しくありません。ワークライフバランスは、収入や地位に関係なく、誰にとっても必要なものです。ワークライフバランスは、労働者がストレスを減らし、健康を改善し、創造性を高め、人生をより楽しむのに役立ちます。バランスの取れた生活を送ることで、労働者は仕事でより良くパフォーマンスを発揮し、社会により多く貢献することができます。)

おわりに

以上、説得力のある英語エッセーを書くコツと実例を紹介しました。エッセーの構成や主張、トピックセンテンス、理由や根拠、具体例、議論などの要素を理解して、自分の意見を読者に伝えることができれば、英語エッセーのレベルは格段に上がるでしょう。

もちろん、これらのポイントだけでは英語エッセーのクオリティは上がりません。文法や語彙、スペルや句読点などの基本的なルールもしっかりと守ることが大切です。また、自分の書いたエッセーを見直したり、他人に添削してもらったりすることで、間違いや改善点を発見することができます。


継続的に英語エッセーを書いて、フィードバックを受けて、修正していくことが重要です。それでは、また次回!