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【英文法の難関!】現在完了を徹底解説!!

こんにちは。Yadockです。さて、今回は英文法の中でも特に難しいと感じる方が多いと思われる現在完了について徹底的に解説していきたいと思います。現在完了は、日本語とは異なる発想やニュアンスを持つ表現なので、なかなか理解しにくいかもしれません。しかし、現在完了をマスターすることで、英語の表現力や理解力が格段に向上することは間違いありません。そこで、この記事では、現在完了の基本的な構造や用法だけでなく、テンスとアスペクトの概念や現在完了が持つ核となるイメージについても詳しく説明していきます。また、現在完了が表す「完了」、「継続」「経験」、「結果」という4つの意味合いについても例文を交えて分かりやすく解説していきます。

この記事を読んで、現在完了の使い方や意味をしっかり理解して、自信を持って英語を使えるようになりましょう!

現在完了とは?

まずは基本からおさらいしましょう。現在完了とはどんな表現なのでしょうか?

現在完了は、英語の文法用語ではpresent perfectと呼ばれます。presentは「現在」、perfectは「完成」を意味します。つまり、現在完了は「現在完成」という名前が示す通り、「過去から現在まで続く出来事や状態」や「過去に起こった出来事や状態が現在に影響する」という意味を表す時制です。

例えば、

I have lived in Tokyo for 10 years.(私は東京に10年住んでいる)
She has lost her keys.(彼女は鍵をなくした)
という文は、現在完了を使っています。このように、現在完了は過去と現在のつながりを示す時制なのです。

現在完了の構造

では、現在完了はどのように作られるのでしょうか?

現在完了は、haveと過去分詞という2つの要素から構成されます。haveは助動詞として使われ、主語に合わせて変化します。過去分詞は動詞の形の一つで、規則動詞では-edをつけて作りますが、不規則動詞では様々な形に変化します。

例えば、

I have finished my homework.(私は宿題を終えた)
He has broken his arm.(彼は腕を骨折した)
という文は、現在完了の構造に従って作られています。haveは主語に合わせてhaveやhasに変化し、過去分詞はfinishやbreakという動詞の過去分詞形です。

テンスとアスペクト

現在完了を理解するためには、テンスとアスペクトという2つの概念を押さえておく必要があります。テンスとアスペクトは、英語文法を詳しく考えるにあたって重要な要素です。

テンスとは、「時間」を表すものです。英語では、現在・過去・未来の3つの基本的なテンスがあります(すみません、本当は英語のテンスは現在と過去だけなのですが、あまりに詳しくなりすぎてしまうので、いったんここでは、現在・過去・未来ということにしてしまいます😅)。例えば、

I study English.(私は英語を勉強する)→ 現在
I studied English yesterday.(私は昨日英語を勉強した)→ 過去
I will study English tomorrow.(私は明日英語を勉強するだろう)→ 未来
という文では、動詞の形がテンスによって変化しています。

アスペクトとは、「状態」や「見方」を表すものです。英語では、一般・進行・完了・完了進行の4つの基本的なアスペクトがあります。例えば、

I study English.(私は英語を勉強する)→ 一般
I am studying English.(私は英語を勉強している)→ 進行
I have studied English.(私は英語を勉強したことがある)→ 完了
I have been studying English.(私は英語を勉強してきた)→ 完了進行
という文では、動詞の形がアスペクトによって変化しています。

テンスとアスペクトは、それぞれ独立したものではなく、組み合わせて使われます。例えば、

I studied English.(私は英語を勉強した)→ 過去+一般
I was studying English.(私は英語を勉強していた)→ 過去+進行
I had studied English.(私は英語を勉強していたことがあった)→ 過去+完了
I had been studying English.(私は英語をずっと勉強していた)→ 過去+完了進行
という文では、テンスとアスペクトが組み合わされています。

現在完了も、テンスとアスペクトの組み合わせである

現在完了の核となるイメージ

現在完了を理解するためには、テンスとアスペクトの組み合わせだけでなく、現在完了が持つ核となるイメージについても把握しておく必要があります。現在完了の核となるイメージとは何でしょうか?

現在完了の核となるイメージは、「過去から現在までのつながり」です。現在完了は、過去に起こった出来事や状態が現在にどのように関係しているかを示す時制です。そのため、現在完了を使うときは、過去と現在の間に何らかのつながりがあることを意識してください。

例えば、

I have lived in Tokyo for 10 years.(私は東京に10年住んでいる)
という文では、過去から現在までずっと東京に住んでいるというつながりがあります。この文では、現在も東京に住んでいることが重要です。

She has lost her keys.(彼女は鍵をなくした)
という文では、過去に鍵をなくしたことが現在に影響しているというつながりがあります。この文では、現在も鍵がないことが重要です。

このように、現在完了は「過去から現在までのつながり」を表す時制なのです。

現在完了が表す4つの意味合い

現在完了は、「過去から現在までのつながり」を表すものですが、そのつながりの仕方や見方によって、4つの異なる意味合いを表すことができます。それらは、「完了」、「継続」「経験」、「結果」と呼ばれます。それぞれの意味合いについて例文を交えて説明していきましょう。

完了
現在完了は、「過去に起こった出来事や状態が現在まで完成している」という意味合いを表すことができます。この場合、過去に起こった出来事や状態は、現在の時点で終わっていることを強調します。また、その出来事や状態が起こった具体的な時間は重要ではありません。例えば、

I have finished my homework.(私は宿題を終えた)
He has broken his arm.(彼は腕を骨折した)
という文では、宿題を終えたことや腕を骨折したことが現在まで完成していることを表しています。この場合、宿題を終えた時間や腕を骨折した時間は明示されていませんし、重要でもありません。

継続
現在完了は、「過去から始まった出来事や状態が現在も続いている」という意味合いを表すことができます。この場合、過去から始まった出来事や状態は、現在の時点で終わっていないことを強調します。また、その出来事や状態が始まった時点や継続している期間を示すために、forやsinceという前置詞句を使うことができます。例えば、

I have lived in Tokyo for 10 years.(私は東京に10年住んでいる)
She has been sick since Monday.(彼女は月曜日から病気だ)
という文では、東京に住んでいることや病気であることが現在も続いていることを表しています。この場合、東京に住んでいる期間や病気になった時点を示すために、forやsinceを使っています。

経験
現在完了は、「過去に経験したことがある」という意味合いを表すことができます。この場合、過去に経験したことが現在の自分に影響していることを強調します。また、その経験したことが起こった具体的な時間は重要ではありません。さらに、その経験したことが初めてかどうかを問うために、everやneverという副詞を使うことができます。例えば、

I have seen that film before.(私はその映画を前に見たことがある)
He has never eaten sushi.(彼は寿司を食べたことがない)
という文では、その映画を見たことや寿司を食べたことがないことが現在の自分の経験に関係していることを表しています。この場合、その映画を見た時間や寿司を食べなかった理由は明示されていませんし、重要でもありません。

結果
現在完了は、「過去に起こった出来事や状態の結果が現在に影響する」という意味合いを表すことができます。この場合、過去に起こった出来事や状態は、現在の状況や問題の原因であることを強調します。また、その出来事や状態が起こった具体的な時間は重要ではありません。例えば、

I can’t get in the house. I have lost my keys.(私は家に入れない。鍵をなくしたのだ)
She is not here. She has gone to the supermarket.(彼女はここにいない。スーパーに行ったのだ)
という文では、鍵をなくしたことやスーパーに行ったことの結果が現在の状況や問題に影響していることを表しています。この場合、鍵をなくした時間やスーパーに行った時間は明示されていませんし、重要でもありません。


以上が現在完了が表す4つの意味合いでした。これらの意味合いは、現在完了の核となるイメージである「過去から現在までのつながり」から導かれるものです。つまり、現在完了は、「過去から現在までのつながり」の仕方や見方によって異なるニュアンスを持つ時制なのです。

現在完了と他の時制との使い分け
現在完了は、「過去から現在までのつながり」を表す時制ですが、他の時制とどのように使い分けるのでしょうか?ここでは、現在完了と一般現在時制、一般過去時制、現在完了進行形との使い分けについて説明していきます。

現在完了と一般現在時制

現在完了と一般現在時制は、どちらも現在に関係する時制ですが、違いがあります。一般現在時制は、「現在に起こる出来事や状態」や「普遍的な事実や習慣」を表します。例えば、

I study English every day.(私は毎日英語を勉強する)
She likes chocolate.(彼女はチョコレートが好きだ)
という文は、一般現在時制を使っています。このように、一般現在時制は現在の出来事や状態や事実や習慣を表す時制です。

一方、現在完了は、「過去に起こった出来事や状態が現在に影響する」という意味合いを表します。例えば、

I have studied English for 10 years.(私は英語を10年勉強してきた)
She has eaten chocolate.(彼女はチョコレートを食べた)
という文は、現在完了を使っています。このように、現在完了は過去と現在のつながりを表す時制です。

現在完了と一般過去時制

現在完了と一般過去時制は、どちらも過去に関係する時制ですが、違いがあります。一般過去時制は、「過去に起こった出来事や状態」を表します。例えば、

I studied English yesterday.(私は昨日英語を勉強した)
She ate chocolate.(彼女はチョコレートを食べた)
という文は、一般過去時制を使っています。このように、一般過去時制は過去の出来事や状態を表す時制です。

一方、現在完了は、「過去に起こった出来事や状態が現在に影響する」という意味合いを表します。例えば、

I have studied English for 10 years.(私は英語を10年勉強してきた)
She has eaten chocolate.(彼女はチョコレートを食べた)
という文は、現在完了を使っています。このように、現在完了は過去と現在のつながりを表す時制です。

また、一般過去時制では、過去に起こった出来事や状態の具体的な時間を示すことができます。例えば、

I studied English at 10 o’clock yesterday.(私は昨日10時に英語を勉強した)
She ate chocolate an hour ago.(彼女は1時間前にチョコレートを食べた)
という文では、一般過去時制を使って、過去の出来事や状態の時間を示しています。

一方、現在完了では、過去に起こった出来事や状態の具体的な時間を示すことはできません。例えば、

I have studied English at 10 o’clock yesterday.(私は昨日10時に英語を勉強したことがある)×
She has eaten chocolate an hour ago.(彼女は1時間前にチョコレートを食べたことがある)×
という文は、現在完了を使っているのに、過去の出来事や状態の時間を示しているので、不自然です。この場合、一般過去時制を使うべきです。

現在完了と現在完了進行形

現在完了と現在完了進行形は、どちらも現在完了のアスペクトの一種ですが、違いがあります。現在完了進行形は、haveとbeenと動詞の-ing形という3つの要素から構成されます。現在完了進行形は、「過去から始まって現在も続いている出来事や状態」や「最近終わったばかりの出来事や状態」を表します。例えば、

I have been studying English for 10 years.(私は10年間英語を勉強してきている)
She has been eating chocolate.(彼女はチョコレートを食べていた)
という文は、現在完了進行形を使っています。このように、現在完了進行形は過去から現在まで続く出来事や状態や最近終わったばかりの出来事や状態を表す時制です。

一方、現在完了は、「過去に起こった出来事や状態が現在に影響する」という意味合いを表します。例えば、

I have studied English for 10 years.(私は英語を10年勉強してきた)
She has eaten chocolate.(彼女はチョコレートを食べた)
という文は、現在完了を使っています。このように、現在完了は過去と現在のつながりを表す時制です。

また、現在完了進行形では、動作や状態が進行中であることや変化していることを強調することができます。例えば、

I have been studying English for 10 years.(私は10年間英語を勉強してきている)
という文では、英語を勉強していることが今も続いていることやその間に英語力が向上していることを強調しています。

一方、現在完了では、動作や状態が完成していることや影響していることを強調することができます。例えば、

I have studied English for 10 years.(私は英語を10年勉強してきた)
という文では、英語を勉強したことが今の自分に影響していることやその結果として英語力があることを強調しています。

以上が現在完了と他の時制との使い分けでした。これらの時制は、それぞれ異なる意味合いやニュアンスを持つので、注意深く使い分ける必要があります。

現在完了と過去完了の違い

現在完了と過去完了は、どちらも完了のアスペクトの一種ですが、違いがあります。現在完了は、haveと過去分詞という2つの要素から構成されます。現在完了は、「過去に起こった出来事や状態が現在に影響する」という意味合いを表します。例えば、

I have studied English for 10 years.(私は英語を10年勉強してきた)
She has eaten chocolate.(彼女はチョコレートを食べた)
という文は、現在完了を使っています。このように、現在完了は過去と現在のつながりを表す時制です。

一方、過去完了は、hadと過去分詞という2つの要素から構成されます。過去完了は、「過去のある時点よりも前に起こった出来事や状態がその時点に影響する」という意味合いを表します。例えば、

I had studied English for 10 years before I moved to America.(私はアメリカに引っ越す前に英語を10年勉強していた)
She had eaten chocolate before she felt sick.(彼女は気分が悪くなる前にチョコレートを食べていた)
という文は、過去完了を使っています。このように、過去完了は過去のある時点とそれよりも前の時点のつながりを表す時制です。

また、現在完了では、過去に起こった出来事や状態の具体的な時間を示すことはできません。例えば、

I have studied English at 10 o’clock yesterday.(私は昨日10時に英語を勉強したことがある)×
She has eaten chocolate an hour ago.(彼女は1時間前にチョコレートを食べたことがある)×
という文は、現在完了を使っているのに、過去の出来事や状態の時間を示しているので、不自然です。この場合、一般過去時制を使うべきです。

一方、過去完了では、過去のある時点よりも前に起こった出来事や状態の具体的な時間を示すことができます。例えば、

I had studied English at 10 o’clock the day before I moved to America.(私はアメリカに引っ越す前日の10時に英語を勉強していた)
She had eaten chocolate an hour before she felt sick.(彼女は気分が悪くなる1時間前にチョコレートを食べていた)
という文では、過去完了を使って、過去のある時点よりも前の出来事や状態の時間を示しています。

以上が現在完了と過去完了の違いでした。これらの時制は、それぞれ異なる意味合いやニュアンスを持つので、注意深く使い分ける必要があります。

現在完了と未来完了の違い

現在完了と未来完了は、どちらも完了のアスペクトの一種ですが、違いがあります。現在完了は、haveと過去分詞という2つの要素から構成されます。現在完了は、「過去に起こった出来事や状態が現在に影響する」という意味合いを表します。例えば、

I have studied English for 10 years.(私は英語を10年勉強してきた)
She has eaten chocolate.(彼女はチョコレートを食べた)
という文は、現在完了を使っています。このように、現在完了は過去と現在のつながりを表す時制です。

一方、未来完了は、will haveと過去分詞という2つの要素から構成されます。未来完了は、「未来のある時点よりも前に起こる出来事や状態がその時点に影響する」という意味合いを表します。例えば、

I will have studied English for 15 years by next year.(私は来年までに英語を15年勉強しているだろう)
She will have eaten chocolate by the time I get home.(彼女は私が家に着くまでにチョコレートを食べてしまうだろう)
という文は、未来完了を使っています。このように、未来完了は未来のある時点とそれよりも前の時点のつながりを表す時制です。

また、現在完了では、過去に起こった出来事や状態の具体的な時間を示すことはできません。例えば、

I have studied English at 10 o’clock yesterday.(私は昨日10時に英語を勉強したことがある)×
She has eaten chocolate an hour ago.(彼女は1時間前にチョコレートを食べたことがある)×
という文は、現在完了を使っているのに、過去の出来事や状態の時間を示しているので、不自然です。この場合、一般過去時制を使うべきです。

一方、未来完了では、未来のある時点よりも前に起こる出来事や状態の具体的な時間を示すことができます。例えば、

I will have studied English at 10 o’clock tomorrow.(私は明日10時までに英語を勉強しているだろう)
She will have eaten chocolate by 8 o’clock tonight.(彼女は今夜8時までにチョコレートを食べてしまうだろう)
という文では、未来完了を使って、未来のある時点よりも前の出来事や状態の時間を示しています。

以上が現在完了と未来完了の違いでした。これらの時制は、それぞれ異なる意味合いやニュアンスを持つので、注意深く使い分ける必要があります。

まとめ

・現在完了は、過去に起こった出来事や状態が現在に影響するという意味合いを表す時制で、haveと過去分詞という2つの要素から構成される。
・現在完了は、過去から現在まで続く出来事や状態、現在までの経験、現在に重要な過去の出来事や状態を表すときに使う。
・現在完了は、過去の出来事や状態の具体的な時間を示すことはできない。
・現在完了と他の時制との使い分けには注意が必要で、一般現在時制、一般過去時制、現在完了進行形、過去完了、未来完了との違いを理解する必要がある。

それではまた次回!