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英語の発音を科学的に理解!

こんにちは。Yadockです。英語の発音は、日本人にとって難しい課題の一つです。しかし、英語の発音には一定の法則や仕組みがあります。それらを科学的に理解することで、発音の上達に役立てることができます。

この記事では、英語の発音を科学的に理解するために必要な知識やコツを紹介します。具体的には、以下の4つのポイントについて説明します。

  • プロソディとは何か
  • イントネーションとリズムの基本
  • 母音と子音の発音方法
  • 音声変化とその理由

これらのポイントを押さえることで、英語の発音をより自然で正確なものに近づけることができます。それでは、早速見ていきましょう。

## プロソディとは何か

プロソディとは、話すときの声の強さ・速さ・高さの変化のことです。英語では、プロソディが意味や感情を伝える重要な役割を果たします。

例えば、「What are you doing?」という文は、イントネーション(声の高低)によって、普通の質問や不満や驚きなど様々なニュアンスを表現できます。

また、「I like coffee and tea.」という文は、リズム(声の強弱)によって、「コーヒーも紅茶も好き」という意味か、「コーヒーは好きだけど紅茶は別」という意味かが変わります。

プロソディは、個々の音の発音よりもネイティブスピーカーに理解されやすい要素だと言われています。日本語では比較的平坦な言語なので、プロソディに慣れることが英語学習者にとって大切です。

## イントネーションとリズムの基本

プロソディの構成要素であるイントネーションとリズムについて、基本的なルールを紹介します。

### イントネーション

イントネーションは、文末や単語内で声を上げたり下げたりすることです。イントネーションは、文の種類や話者の意図によって変わります。

文の種類によって決まるイントネーションは以下の通りです。

  • 平叙文や命令文や疑問詞で始まる疑問文は、文末を下げる
  • Yes/No疑問文は、文末を上げる
  • andやorを使って複数のものや事柄を挙げるときは、前は上げて後ろは下げる

話者の意図によって変わるイントネーションは以下の通りです。

  • 感情や態度を表現するときは、声の高さや強さを変える
  • 意味の違いを表現するときは、声の高さや強さや長さを変える

イントネーションは、文字では表現できないニュアンスを伝えることができます。間違えると、意図しない意味で伝わることもあるので注意しましょう。

### リズム

リズムは、発話の強弱やスピードの差によって起こることです。英語のリズムは、強勢(ストレス)のある音節とない音節の交互によって作られます。

英語では、一般的に以下のような音節に強勢が置かれます。

  • 名詞や動詞や形容詞や副詞などの内容語
  • 単語内でアクセントがある音節
  • 文末や句末の音節

逆に、以下のような音節には強勢が置かれません。

  • 冠詞や前置詞や接続詞などの機能語
  • be動詞や助動詞やto不定詞などの助辞
  • 単語内でアクセントがない音節

強勢がある音節は、ゆっくりと明瞭に発音されます。強勢がない音節は、速くて小さくて不明瞭に発音されます。このようにして、英語には「タタタタ」というリズムが生まれます。

リズムは、英語を自然で聞き取りやすいものにします。日本語ではすべての音節が同じ長さで発音されることが多いので、リズムに慣れることが英語学習者にとって大切です。

## 母音と子音の発音方法

英語の発音を科学的に理解するためには、母音と子音の発音方法も知っておく必要があります。母音と子音は、声帯や口腔内でどのように声を作り出すかによって分類されます。

## 母音と子音の分類と記号

英語の発音を科学的に理解するためには、母音と子音の分類と記号も知っておく必要があります。母音と子音は、声帯や口腔内でどのように声を作り出すかによって分類されます。

### 母音

母音とは、声帯から出た声を口腔内で変化させて作られる音です。母音は、口腔内で声道をどこでどれだけ狭めるか(舌の位置)、口角をどれだけ広げるか(唇の形)、鼻腔と口腔をつなぐ口蓋帆をどれだけ上げるか(鼻音化)によって区別されます。

例えば、「i」と「u」という母音では、舌の位置や唇の形が異なります。「i」では舌先を下げて舌尖を上げて前方で声道を狭め、唇は引き結んで口角を広げます。「u」では舌先を上げて舌背を下げて後方で声道を狭め、唇は丸めて
前方に突き出します。

母音は、国際発音記号(IPA)という記号で表されます。IPAは、世界中の言語の発音を表現するために作られた記号です。英語では、母音は大きく分けて単母音(monophthong)と二重母音(diphthong)に分類されます。

単母音は、一つの母音で構成される発音です。英語では、12種類の単母音があります。それぞれIPAで表すと以下のようになります。

単母音 IPA
:---: :---: :---:
i /ɪ/ bit, sit, fish
i: /iː/ beat, seat, sheep
e /e/ bet, set, head
æ /æ/ bat, cat, hat
a: /ɑː/ bar, car, star
ɒ /ɒ/ hot, pot, dog
ɔ: /ɔː/ port, sort, caught
u /ʊ/ put, foot, good
u: /uː/ boot, food, moon
ʌ /ʌ/ but, cut, sun
ɜ: /ɜː/ bird, word, heard
ə /ə/ about, ago, banana

二重母音は、二つの母音が連続して発音される発音です。英語では、8種類の二重母音があります。それぞれIPAで表すと以下のようになります。

二重母音 IPA
:---: :---: :---:
/eɪ/ bay, say, day
/aɪ/ buy, sky, high
ɔɪ /ɔɪ/ boy, toy, joy
/aʊ/ cow, how, now
/oʊ/ or /əʊ/ go, show, know
ɪə /ɪə/ or /iə/ near, here, deer
/eə/ or /ɛə/ bear, hair, fair
ʊə /ʊə/ or /uə/ tour, poor, sure

## 母音と子音の組み合わせとパターン

英語の発音を科学的に理解するためには、母音と子音の分類と記号だけでは不十分です。母音と子音は、単独で発音されることはほとんどなく、組み合わせて発音されます。その組み合わせには、一定のパターンがあります。

### 音節(シラブル)とは何か

英語の単語は、一つ以上の音節(シラブル)から構成されます。音節とは、一つの息継ぎで発音できる最小の単位です。例えば、「happy」は「hap-py」と二つの音節に分けられます。

音節には、必ず一つの母音が含まれます。母音がないと音節になりません。例えば、「sky」は「sk-y」と二つの子音と一つの母音からなりますが、「sk」だけでは音節になりません。

また、母音だけでも音節になります。例えば、「I」や「a」は一つの母音だけで一つの音節になります。

### 音節の構造

英語の音節は、以下のような構造を持ちます。

  • 音節 = 子音(オプション) + 母音 + 子音(オプション)
  • 子音(オプション) = 0個から3個までの子音
  • 母音 = 単母音か二重母音
  • 子音(オプション) = 0個から4個までの子音

この構造を用いて、いくつかの単語を分析してみましょう。

  • cat = c + a + t = 子音 + 母音 + 子音
  • eye = eɪ = 母音
  • street = s + t + r + i: + t = 子音 + 子音 + 子音 + 母音 + 子音
  • sixths = s + ɪ + k + s + θ + s = 子音 + 母音 + 子音 + 子音 + 子音 + 子音

### 音節数とアクセント

英語の単語は、一つ以上の音節から構成されますが、その中で特に強く発声されるものがあります。それをアクセント(強勢)と呼びます。

アクセントがあることで、単語や文全体にリズムやメロディーが生まれます。アクセントを正しく発声することは、英語の発音を自然に聞こえさせるために重要です。

アクセントは、単語や文脈によって変わりますが、基本的に以下のようなルールがあります。

  • 一つしかない場合:その唯一の音節にアクセントがあります。例:cat, eye
  • 二つある場合:最初の音節にアクセントがあります。例:happy, table
  • 三つ以上ある場合:最後から三番目の音節にアクセントがあります。例:computer, banana
  • 例外:一部の単語は、文法的な役割によってアクセントが変わります。例:record(名詞)、record(動詞)

アクセントは、辞書や発音記号で確認することができます。アクセントのある音節の前に「'」(シングルクォーテーション)が付いています。例えば、「happy」は「'hap-py」と表されます。

## 発音の練習方法とコツ

英語の発音を科学的に理解することは、発音の上達に必要な第一歩です。しかし、理解だけでは不十分です。実際に声に出して練習することが、発音の上達に欠かせません。

ここでは、英語の発音を効果的に練習するための方法とコツを紹介します。

### 基礎的な発音練習

まずは、母音と子音の個々の発音をしっかりと身に付けることが大切です。以下のような方法で練習しましょう。

  • 発音記号を覚える:母音と子音の発音記号を覚えることで、単語の発音を正確に把握できます。辞書やインターネットで確認しましょう。
  • 音声を聴く:母音と子音の発音を聴くことで、耳で覚えることができます。CDやインターネットで聴きましょう。
  • 口の形や舌の位置を確認する:母音と子音の発音をするときに、口の形や舌の位置がどうなっているかを確認することで、口で覚えることができます。鏡や動画で確認しましょう。
  • 繰り返し発声する:母音と子音の発音を何度も声に出すことで、筋肉で覚えることができます。大きな声で発声しましょう。


今回は長くなったのでこの辺でいったん区切りますね!少しでも参考になった部分があれば嬉しいです!
それではまた次回!